半年後、1〜2年後、5年後の転職に向けて今やるべきことは?|法務・パラリーガル・弁理士・知的財産の転職・求人情報なら「法務求人.jp」

転職ノウハウ

半年後、1〜2年後、5年後の転職に向けて今やるべきことは?

目次
  • 1. 半年後の転職を考えている人

  • 2. 来年・再来年の転職を考えている人

  • 3. 5年後の転職を考えている人

  • 4. エージェントからのアドバイス

転職したいと思ったら、まず何をすれば良いのでしょうか?転職を考えている人の中には、「今年中に転職したい」と考えている人もいれば、「そのうち転職をしたい」と漠然と考えている人もいます。このように、転職のタイミングは人それぞれです。それぞれの事情によって、転職に向けた対策も異なります。

そこで今回は、法務業界に特化した転職エージェントが、半年後、1~2年後、5年後に転職を考えている人に向けて、転職に向けて今やるべきことを紹介します。「すぐに転職したい」という人も、「そのうち転職したい」という人も、ご自身の状況に合わせて参考にしてみてください。

1. 半年後の転職を考えている人

転職活動にかかる期間はケースバイケースで異なりますが、一般的には3ヶ月〜4ヶ月です。厚生労働省の発表※1によると、転職者が具体的に転職活動を始めてから直前の勤め先を離職するまでの期間は、「1ヶ月以上3ヶ月未満」が 27.2%、「3ヶ月以上6ヶ月未満」が 14.8%です。

このため、半年後に転職を考えている人は、急いで応募する必要はありません。「半年後に確実に転職できるように、早めに転職先を決めておきたい」と思う人もいらっしゃるかもしれませんが、採用が決まってから入社(入所)を待ってもらえる期間は、1ヶ月程度です。事情がある場合には2ヶ月ほど待ってもらえることがありますが、半年も待ってもらえることはありません。慌てて応募して内定をもらっても、退職のタイミングと合わないおそれがあります。

急いで応募する必要はありませんが、書類の準備は早めにしておきましょう。あらかじめ履歴書・職務経歴書を作成しておけば、求人探しや企業研究に時間を割くことができます。また、応募したい求人を見つけた時に、すぐに応募することができます。現職の仕事がお忙しい人は、ドラフトだけでも構いません。履歴書・職務経歴書のドラフトを作成しておくと、転職エージェントとの初回面談でスムーズにキャリアを理解してもらうことができますし、履歴書・職務経歴書の添削をすぐに行ってもらうことができます。

次に、転職に関する情報収集をしてみましょう。転職情報を集めるためには、転職活動のプロである転職エージェントの情報を活用することが近道です。

転職エージェントを利用する場合の流れとしては、①転職エージェント会社への登録、②転職エージェントとの面談、③応募先の選定、④書類選考、⑤採用面接、⑥内定・オファー面談・内定応諾、⑦現職への退職交渉、というステップで進みます。半年後に転職を考えているのであれば、まずは転職エージェントを調べて、ご自身のキャリアに合うエージェント会社に登録しましょう。

転職エージェントを利用した場合の転職スケジュールについても詳しくご説明していますので、合わせて参考にしてみてください。

※2 転職エージェントを活用した場合の法務転職スケジュール【前編】
※3 転職エージェントを活用した場合の法務転職スケジュール【後編】


なお、法律事務所の事務職員の場合は、1回の面接で採用が決まることが珍しくないため、転職期間が予想よりも短くなる可能性があります。転職のタイミングについてご希望がある人は、転職エージェントに相談しておきましょう。

2. 来年・再来年の転職を考えている人

来年・再来年の転職を考えている場合は、できることがたくさんあります。それでは、転職に向けてどのような準備をすれば良いのでしょうか?

準備① キャリアを見つめなおし、どのような企業・法律事務所に行くべきか検討する

まずは、ご自身のキャリアを振り返り、どのような企業・法律事務所が向いているのかを自己分析しましょう。

「どうやってキャリアを振り返ったら良いのか分からない」という人は、まず、今までに担当した仕事を思い出して、「いつ、どのような仕事を担当したか」を時系列に沿ってメモしてみましょう。

次に、そのメモに沿って、「上司や先輩からの評価は高かったか、低かったか」ということや、「クライアントからのフィードバックは好意的であったか」ということを思い出しましょう。自分では「向いていない」「つまらなかった」と思う仕事であっても、他者からの評価は高いことがあります。キャリアを振り返る際には、自分自身の評価ではなく「第三者からの評価」を大切にしましょう。

時系列のメモを作るうちに、「今まで自分がどのような評価を受けてきたか」が見えてきます。これを踏まえて、「今の自分には何ができるか」を考えてみましょう。「自分に何ができるか」が見えてこない場合は、先ほどのメモを見直して、それぞれの業務で身につけたスキルを書き出してみましょう。自分が身につけたスキルを把握したら、「自分の強みとなる分野はどこか、これから何ができるか」を考えてみましょう。

これから進むべき分野が見えてきたら、どのような企業・法律事務所が向いているのかを考えてみましょう。例えば、「英文契約書のレビューなどの語学スキルを活かす仕事で評価されることが多かったため、留学制度がある企業や海外勤務が可能な企業に転職して、国際法務に特化したスキルを磨きたい」というように、これまでの実務経験を踏まえたキャリプランを考えましょう。

準備② 履歴書・職務経歴書のドラフトを作ってみる

キャリアプランのイメージが固まったら、履歴書や職務経歴書の下書きを作ってみましょう。転職活動を始めると、必ず履歴書や職務経歴書が必要となります。最適な求人が見つかった時にすぐに動けるように、今のうちに履歴書や職務経歴書の準備をしておくことは有益です。

「今すぐ転職するわけではないのに、書類を作るのは面倒くさい…」という人もいらっしゃるかもしれません。しかし、「書類の準備をする」といっても、きちんとした形式の書類を作成する必要はありません。ご自身の職歴や実務経験を時系列でリスト化して、携帯電話に保存しておくだけでも十分です。このようなメモがあるだけでも、いざ転職活動を始めてみると大いに役立ちます。携帯電話に保存しておけば、アップデートが必要な際に適宜上書きすることもできます。

準備①でご自身のキャリアをリスト化していれば、そのリストをそのまま職務経歴書に活かすことができます。リストを見直してみて、転職活動でアピールできそうな大きな仕事や専門的な仕事を担当した実績があれば、書類に書き忘れないようにピックアップしておきましょう。

準備③ いつでも引き継ぎができるように資料を整えておく

いざ転職先が決まったら、速やかに現職との退職交渉を行わなければいけません。内定を承諾してから転職先に入社するまでの期間は、一般的に約1ヶ月〜1ヶ月半です。この間に、上司に退職を承諾してもらい、同僚や後輩への引き継ぎを済ませなければいけません。

引き継ぎの準備を十分していなかった人の中には、引き継ぎの資料を作るために連日の残業を迫られる人もいらっしゃいます。また、せっかく有休が余っているのに、引き継ぎの資料を作らなければいけないために有給を消化できないまま退職せざるをえない人もいらっしゃいます。中には、スムーズに引き継ぎができなかったために、以前の職場とわだかまりが残ってしまったという人もいらっしゃいます。

このような事態を防ぐためにも、来年・再来年の転職に向けて、今のうちから引き継ぎ資料を整えておきましょう。スムーズに引き継ぎをおこなうためには、今まで担当した業務のデータベースや資料が必要です。自分が担当している業務をリスト化して、進行状況や注意点などをメモしておきましょう。自分なりに業務を整理しておくと、実際に引き継ぎを始めた時に必ず役に立ちます。

なお、引き継ぎを含む退職交渉のスケジュールについても詳しくご説明しています。ご興味のある方は合わせて参考にしてみてください。

※4 退職交渉はいつ誰から始める?タイミングと切り出し方をエージェントが解説

準備④ 転職エージェントに登録して話を聞く

すぐに転職することを考えていなくても、あらかじめ転職エージェントから情報を集めておくことは有用です。転職エージェントは、転職活動のアドバイスをするだけでなく、転職環境の動向、5年後・10年後のキャリアプランの考え方、法務分野での転職の戦略の立て方などについてもアドバイスしてくれます。「すぐに転職するわけではないのに、転職エージェントに登録してもよいのだろうか…」と迷っている方も、お気軽にご相談ください。

転職エージェントから話を聞いておくことによって、「自分にとっての最適な転職のタイミング」が見えてくることもあります。ご自身では「あと1〜2年ほど実務経験を積んでから転職をするのが良いだろう」と考えていても、転職エージェントの話を聞くと、「希望するキャリアプランを叶えるためには、できるだけ早い内に転職をしておいた方が良い」ということがあるかもしれません。このように、転職のタイミングについてはご自身では見えないこともありますので、来年・再来年の転職をお考えの方は、早い段階で転職エージェントの話を聞いておくことがお勧めです。

3. 5年後の転職を考えている人

5年後に転職を考えている人は、今すぐに応募先を絞る必要はありませんし、急いで応募書類を準備する必要もありません。今すぐにやらなければいけないことはありませんが、今のうちから興味のある業界や業種の情報を集めて企業研究をしておくと、5年後の転職の際に役に立つかもしれません。

また、お時間があるうちに求人サイトをのぞいてみることも有益です。「数年後にそのうち転職をしよう」と思っている人の中には、「もしかしたら転職をすると給料が下がってしまうのではないか」という不安や、「自分のような人材でも転職先は見つかるのだろうか」という不安を持っている人もいらっしゃいます。実際の求人を調べてみると、「現時点の自分にはどのような求人がマッチしているか」を確認することができるため、不安が払拭されるかもしれません。ご自身のスキルに合う求人を見つけることができれば、転職した場合のおおよその給与の相場を知ることもできます。

もしご自身のご希望に沿う求人が見つからない場合は、「理想どおりの転職を実現するためには、自分には〇〇が足りない」という分析につなげましょう。これから転職活動を始めるまでに時間がたっぷりありますので、今のうちにご自身の弱みを把握することができれば、いくらでも対策を取ることができます。「〇〇の業種に転職するために、これから5年間は積極的に〇〇の仕事を担当しよう」という計画を立てたり、「外資系企業に転職して国際法務を担当するために、これから5年間でTOEFLのスコアを〇〇点まで上げよう」という目標を立てるなど、具体的なプランを考えてみましょう。

転職について自分の頭の中で悩んでいても、前には進みません。実際の求人を閲覧して、具体的な転職プランをシミュレーションしてみましょう。転職の戦略の立て方が分からない場合は、転職エージェントにご相談ください。

4. エージェントからのアドバイス

今回は、半年後、1〜2年後、5年後の転職を考えている人に向けて、今から準備するべきことを紹介しました。なお、上記はあくまで一般的なケースを想定したご説明であり、ご自身の状況によって転職の戦略は異なります。ご自身の状況に即したアドバイスをお聞きしたいという方は、お気軽に転職エージェントにご相談ください。

C&Rリーガル・エージェンシー社は、法務分野に特化した転職エージェントとして、法務分野に関する転職支援サービスを提供しています。今すぐに転職したい人はもちろんのこと、近い将来に転職を考えている人からのご相談も受け付けております。法務分野での転職をお考えの方は、お気軽にご相談ください。

記事提供ライター

元弁護士 ライター
東京大学卒業後、2009年に司法試験に合格。弁護士として知的財産業務、企業取引などのビジネス関連の業務を扱う。現在は海外に在住し、法律関連の執筆や講演をおこなう。

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