コロナ禍での法務転職スケジュール|法務・パラリーガル・弁理士・知的財産の転職・求人情報なら「法務求人.jp」

業界トピックス

コロナ禍での法務転職スケジュール

目次
  • 2. オンライン面接か、対面での面接か

  • 3. コロナ禍での転職に不安をお持ちの方はいつでもご相談ください

2020年2月ごろより発生した新型コロナウイルスの影響により、法務分野での転職スケジュールに影響が出ています。選考の進み方はどのように変わり、どのような点に注意しておくべきなのでしょうか?

今回は、法務業界に特化した株式会社C&Rリーガル・エージェンシー社が、新型コロナウイルスの影響による転職環境の変化について解説します。企業の法務部や法律事務所への転職をお考えの方は、参考にしてみてください。

基本的な転職活動の流れについては、大きな変化はありません。一般的な進み方は、書類選考、面接、内定と進みます。スケジュールの目安としては、応募書類を提出してから面接が決定するまでおよそ1週間から10日間です。ただし、新型コロナウイルスの影響により、選考にやや時間がかかるようになったという声が届いています。あくまでも働く女性をターゲットにしたアンケートですが、オフィスのミカタ株式会社の調査(※1)によると、半数近くの人が「転職活動の進み具合が悪くなった」と回答しています。そのうち約40%は、「企業からの連絡が遅くなった」と回答しており、採用企業が選考に時間をかけていることがうかがえます。

どうして選考に時間がかかるようになったのでしょうか?選考が遅れる理由の一つとして、政府による在宅勤務の要請が挙げられます。急きょ在宅勤務を取り入れた企業では、社員がリモートワークに慣れていないため仕事全体が遅延化しており、必然的に採用業務にも遅れが生じています。また、リモートでは採用担当者同士のコミュニケーションが取りにくいため、書類選考や面接後の意見のすり合わせが難しく、応募者に合否の連絡をするまでに時間がかかります。出社率を制限している企業では、面接官が出勤できる日が限られているため、対面での面接のスケジュール調整が難しいという背景もあります。これらの事情が複合的に重なり、選考過程にやや遅れが見られるという傾向が生じています。

1-1. 面接の進み方

転職環境における大きな変化として、オンライン面接(Web面接)が増えたことが挙げられます。特に、2020年4月に緊急事態宣言が出された直後は、最終面接まで全てオンラインで完結する企業も少なくありませんでした。2020年12月現在においては、一次面接と二次面接のみオンラインで行い、最終面接のみ対面で行うケースが一般化してきました。法律事務所では対面での面接がまだまだ主流ですが、オンライン面接を取り入れる法律事務所が徐々に出てきています。

一般的な企業では、面接は2〜3回行われます。面接と面接の間は、およそ1週間です。この期間についても、コロナ禍以前に比べるとやや時間がかかる傾向があります。中小企業やベンチャー企業、小規模な法律事務所の場合は、一次面接のみで終了することもあります。現場面接では、法務部の責任者や配属予定のチームの上司が面接官となります。このとき、簡単な事例問題が出されることがあります。法務スキルを確認するための短い問題が出されるので、企業法務に関する基礎的な事項は復習しておきましょう。

面接は平日のビジネスアワーに行われるため、現職がお忙しい人はあらかじめ面接の希望日時を転職エージェントに伝えておきましょう。2020年春以降は、感染拡大防止のためにオンライン面接を導入する企業が増えているため、面接の日程調整がしやすいというメリットがあります。また、地方在住で首都圏への転職をご希望の方にとっても、オンライン面接によって交通費や移動時間を削減できるため、転職活動のコストを節約できます。

なお、コロナ禍でも出勤している人にとっては、オンライン面接のために一度自宅に帰宅しなければならず、もしくは面接のためにレンタルオフィスの個室を短時間借りなければいけないため、手間がかかります。このような場合に備えて、株式会社C&Rリーガル・エージェンシー社では面接用の会議室を無料で貸し出しておりますので、面接場所の確保に困っている方はお気軽にご相談ください。

1-2. 内定から入社(入所)にかけて

最終面接が終わると、およそ1週間から10日ほどで合否の連絡が来ます。無事に内定がもらえた場合、2〜3日以内に回答をします。他の会社の選考が進んでいる場合は1週間ほど待ってもらえることがありますが、それ以上待ってもらえることはありません。もし特別な事情がある場合は、転職エージェントにご相談ください。

採用選考が全てオンラインで完結した場合、応募者は一度も職場を見ていないため、内定を受諾するか辞退するかの判断に悩むことがあります。このような場合は、内定先企業にオファー面談を対面でやってもらうようにお願いしてみましょう。転職エージェントを利用している場合は、担当エージェントにその旨お伝えしていただければ、速やかに手配いたします。(参考ページ「内定後のオファー面談の実態とは?注意点やマナーをエージェントが解説」※2)

内定を受諾すると、1~2ヶ月以内に新しい職場に入社します。この間に、現職の引き継ぎや挨拶回りをすまさなければいけないため、きちんと引き継ぎの計画を立てておかないと混乱が生じます。内定後に慌てないためにも、お早めに引き継ぎの準備を進めておきましょう。特にコロナ禍においては、リモートで仕事をしている人が多いので、オフィスに出勤する日を確認して、資料の受け渡しや荷物の整理などの段取りを付けておきましょう。

引き継ぎの準備は、できる限り早く始めることがお勧めです。早ければ早いほど良いでしょう。内定をもらう前においても、準備できることはたくさんあります。現在抱えているプロジェクトをリスト化したり、ファイルやデータを整理しておけば、内定後の引き継ぎがスムーズに進みます。内定をもらった後に慌てることのないように、少しでも準備を進めておきましょう。

2. オンライン面接か、対面での面接か

感染拡大防止のためにオンライン面接を導入する企業が増えていますが、企業によっては、面接をオンラインにするか対面にするかを選択させてもらえることがあります。どちらを選んでも合否に影響はありませんので、ご自身の好きな方法を選択しましょう。どちらを選んだら良いのか分からない場合は、下記のポイントを参考にしてください。

2-1. オンライン面接に向いている人

現職でリモートワークをしている人や、頻繁にウェブ会議システムを使って仕事をしている人は、テクニカルな点について心配がありませんので、安心してオンライン面接を選ぶことができます。友人と定期的にウェブ飲み会を開催している人も、同様です。

反対に、今までZoom(ズーム)やteams(チームズ)、google meet(グーグルミート)、web ex(ウェブエックス)などを一度も使ったことが無い人は、オンライン面接にはリスクが伴います。ブラウザやアプリで操作方法を確認してみて、技術面について不安がある人は転職エージェントに相談しましょう。株式会社C&Rリーガル・エージェンシー社では、安心してオンライン面接に臨んでいただくために、テクニカルな点についてもサポートさせていただきます。技術面について不安がある方は、お気軽にご相談ください。

現職が忙しい人や、遠方在住のため面接会場まで時間がかかる人も、オンライン面接がお勧めです。対面での面接の場合、面接時間に遅刻することは大きなマイナス要素となります。スケジュールに余裕が無い人は、オンライン面接を選択しておくと安心です。

オンライン面接は、自宅でリラックスして臨むことができるというメリットがあります。このため、極度のあがり症の人はオンライン面接の方が話しやすいかもしれません。カンペやメモ書きを見ることもできるので、緊張対策にもなります。ただし、ずっと下を向いてカンペばかり読んでいると、画面越しでもカンペを読んでいることが伝わってしまいますので、カンペに頼りすぎないように気をつけましょう。
(参考ページ「法務転職エージェントが明かす”オンライン面接(Web面接)成功の秘訣”」※3)

2-2. 対面での面接に向いている人

オンライン面接では、声の抑揚が伝わりにくく、熱意が伝わりにくいというデメリットがあります。このため、普段から物静かなタイプの人や、声が小さい人は、オンライン面接でインパクトを残すことができないおそれがあります。家族や友人から「落ち着いている」「おとなしい」と言われることが多い人は、対面での面接を選択した方が良いかもしれません。

また、自宅で子どもが走り回っていたり、ペットの声がうるさいと、面接に集中できません。自宅が騒がしい人や、自宅のネットワーク環境に問題がある人も、対面での面接を選びましょう。「オンラインで面接をしたいが、自宅がうるさくて使えない」という人は、転職エージェントにご相談ください。株式会社C&Rリーガル・エージェンシー社では、面接用に会議室を無料で貸し出しておりますので、周囲の雑音を気にすることなく面接に集中していただけます。

あわせて、「応募先企業のオフィスの雰囲気を見てみたい」という人も、対面での面接を選びましょう。面接官の中には、「面接が終わった後に法務部の部屋を見ていきますか?」と声をかけてくれることもあります。あらかじめ転職エージェントに社内見学の希望を伝えておくと、応募先企業が見学の手筈を整えてくれることもあります。

3. コロナ禍での転職に不安をお持ちの方はいつでもご相談ください

今回は、新型コロナウイルスの影響による転職スケジュールの変化について紹介しました。
転職活動の基本的な流れについての影響はありませんが、スケジュールの進み方について若干の変化がありますので、状況を正確に把握して柔軟に対処することが重要です。

新型コロナウイルスの影響で先の見えない状況が続いているため、転職活動について不安を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。何かご心配なことがあれば、いつでも転職エージェントにご相談ください。株式会社C&Rリーガル・エージェンシー社は、法務業界に特化した転職エージェントとして、企業の法務部や法律事務所への転職をご希望される方に向けて総合的なサポートを行っております。コロナ禍での転職に成功した方も多数いらっしゃいます。法務分野での転職にお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

記事提供ライター

元弁護士 ライター
東京大学卒業後、2009年に司法試験に合格。弁護士として知的財産業務、企業取引などのビジネス関連の業務を扱う。現在は海外に在住し、法律関連の執筆や講演を行う。

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