現場面接で落ちる理由は?法務転職エージェントが明かす面接対策|法務・パラリーガル・弁理士・知的財産の転職・求人情報なら「法務求人.jp」

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現場面接で落ちる理由は?法務転職エージェントが明かす面接対策

目次
  • 1. 現場面接で落ちる理由

  • 2. 現場面接でお悩みの方は転職エージェントにご相談ください

現場面接とは、法務部で配属される予定のチームの上司や法務部の責任者による面接です。これまでの実務経験や法務スキル、企業法務に関する総合的な知識がチェックされます。面接官は、「一緒に働いたらどのような形で活躍してくれるのか」という視点で評価を行います。

しかし、法務スキルが高い人や法務部での勤務経験が長い人であっても、現場面接で落とされることがあります。それでは、現場面接が不合格となる理由は何なのでしょうか?今回は、法務業界に特化した専任の転職エージェントが、現場面接で不合格となる理由とその対策について解説します。

1. 現場面接で落ちる理由

現場面接で不合格になる理由としては、下記の原因が考えられます。

理由① 実務経験がマッチしていない

現場面接の不合格の理由として最も多いのが、「企業が求める実務経験を有していない」ということです。20代の若手法務部員の場合は、実務経験が不十分であってもポテンシャル採用の可能性がありますが、30代以上になると即戦力としての活躍が期待されるため、実務経験について詳細にチェックされます。

採用企業は、とにかく即戦力となる人材を求めていますので、「自分の実務経験は、求める人材にこれだけマッチしている」と積極的にアピールすることが必要です。単に「法務部の在籍経験が長い」とアピールするだけでは、評価されません。企業が求める人材に自分のキャリアを「寄せて」アピールすることが必要です。

例えば、応募条件が「ライセンス交渉や知財関連の契約書の作成経験者」であるときに、「M&Aの実務経験が豊富です。国際的なM&Aも扱った実績があります」とアピールしても、採用の可能性は高まりません。「M&Aの中でも、特にライセンス交渉や知財関連の契約書の作成を担当しています。知財関連の契約書の作成も行っており、メーカーやITを中心に年間10本ほどの契約書を作成しています」というように、自分のキャリアが応募条件にマッチしていることを具体的に説明しましょう。

理由② 応募書類を説明できない

現場面接に進む頃には、2〜3週間前ほどに書いた応募書類の内容を忘れている可能性があります。現場面接では、提出された応募書類に沿って話が進みますので、応募書類をきちんと説明できないと、面接官から「自分が書いた内容なのに、自分の言葉で説明することができないのか」と思われてしまいます。

特に、実務経験が長い人は注意が必要です。職務経歴書がA4用紙2〜3枚程度になると、「書類の中でどのような実務経験をアピールしたか」を忘れがちになってしまいます。面接の前に、必ず職務経歴書を読み返しておきましょう。職務経歴書の中に具体的な数値を記載した場合は、その数値を正確に覚えておきましょう。例えば、「契約書のレビューは月に20件、そのうち5件ほどは英文契約書である」という記載をしたのであれば、面接の場でも矛盾の無いように回答しましょう。

理由③ 事例問題で焦ってしまう

現場面接では、法務スキルを確認するために、簡単な事例問題が出されることがあります。このとき、分からない問題が出されて焦ってしまい、慌てるあまりに理詰めで説明してしまう人がいます。法務部では、難しい法律問題を分かりやすく説明する能力が必要とされるため、理詰めで説明する人は「法務部にふさわしくない人物である」という印象を与えます。

答えが分からない場合でも、焦る必要はありません。「〇〇法の問題だと思いますが、具体的な条文は分かりません」というように、自分の分かる範囲で落ち着いて答えましょう。面接官は、「正確に答えることができるか」を見ているのではなく、「どのように説明するか」を見ています。答えが分からなくても、冷静さを保って回答しましょう。

理由④ ネガティブな発言が多い

現場面接では、「この人の隣で気持ちよく仕事ができるか」という視点で人柄がチェックされます。どんなに法務スキルが高い人でも、職場の雰囲気に合わないと判断されると、不合格となってしまいます。ネガティブな発言が多い人や、仕事に対する姿勢が受け身である人も、「この人と一緒に働きたくない」と思われてしまいます。

特に、転職理由を説明するときには注意が必要です。多かれ少なかれ、転職を考える理由はネガティブなものかと思います。面接官としても、現職に何の不満も無いのに転職活動をする人がいないということは理解しています。しかし、その不満をそのまま言葉にして伝えてしまうと、「この人はうちの会社に入っても文句ばかり言うのではないか、そしてすぐに辞めてしまうのではないか」と思われてしまいます。

面接の練習をする際には、「自分が一緒に働きたいと思えるか」という視点で、自分の発言をチェックしてみましょう。不満ばかり言っている人の隣では、気持ちよく働くことはできません。「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるように、前向きな発言を心がけましょう。

なお、転職理由の伝え方については過去の記事(※1)で詳しくご説明していますので、転職理由をどのように説明すればよいのか分からない方は参考にしてください。

2. 現場面接でお悩みの方は転職エージェントにご相談ください

現場面接は、法務スキルや実務経験、人柄などが総合的にチェックされる場です。準備をすることなく面接に臨んでしまうと、実務経験をうまく説明できなかったり、うっかりネガティブな発言をしてしまうおそれがあります。余裕を持って受け答えをするためにも、事前にきちんと練習をしておきましょう。

どのような練習をすればよいのか分からないという方は、転職エージェントに相談しましょう。株式会社C&Rリーガル・エージェンシー社では、法務業界に特化した専任エージェントとして、国内外を含む数多くの企業の案件を取り扱っています。面接対策のサポートも行っていますので、どうぞ安心してご相談ください。

ご自宅でお一人で面接の練習することも大切ですが、鏡に向かって練習するだけでは、不合格になる本当の理由が見つからないおそれがあります。面接は人による評価ですので、第三者のアドバイスを仰ぐことは重要です。転職エージェントに相談すれば、ご自身では気づかなかった問題点が見つかるかもしれません。問題点を改善して次につなげるためにも、現場面接に通らないことでお悩みの方は、一度法務転職エージェントにご相談してみてはいかがでしょうか。

記事提供ライター

元弁護士 ライター
東京大学卒業後、2009年に司法試験に合格。弁護士として知的財産業務、企業取引などのビジネス関連の業務を扱う。現在は海外に在住し、法律関連の執筆や講演を行う。

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